お久しぶり、の本編第六話です。
最近、長大化の一途をたどっていた『光の王国』の本編ですが、今回はちょっと短めのお話になりました。
原稿用紙で二百十枚強、『レイナの剣』と同じくらいですかね。
しかも今回、主人公の出番が妙に少ない。
なにしろ、タイトル章の『銀砂の戦姫』に登場しないんですから。
これでいいのか主人公(笑)。
本編を読んだ方はおわかりでしょうが、このタイトル、奈子ではなくてダルジィのことです。
『レイナの剣』のあとがきで、「ダルジィを主役にして外伝を書きたい」と書いていたのを憶えているでしょうか。
実は、この話がそう。
もともとダルジィ主役の外伝として考えてた話なんですが、内容的にどうしても本編のストーリィに絡んできてしまうので、奈子の出番をつくって本編にしてしまったというわけです。
それでも、はじめに考えていたよりは奈子の出番は増えましたね。
ホントは、もっとダルジィばかりが目立つはずだったんだけど、辛うじて主人公の面目をたもったというところでしょうか。
前回出番のなかったファージやハルティも一応登場したし、お気に入りのフェイリアや亜依はレギュラー化しつつあるし、エイシスは痛めつけられたし(笑)、とりあえず書きたいことは全部書けたかな?
でも、今回はちょっと手こずりましたね〜。
『ファ・ラーナの聖墓』のあと、『殺意の女神』『一月うさぎのお茶会』『月羽根の少女』『チョコレート娘2』と快調に新作を発表し続けてきたのですが、ここで力尽きてしまいました。
おまけに、他のことに気を取られて執筆に集中できない日が続いたし…。
それでもようやく書き上げることができて、ほっとしています。
さて、次回作ですが…
次はたぶん、『光』以外の作品を一編書くことになるかと思います。
(最近要望の多いアレ…になるかもしれない。まだ未定)
『光』の次回作は、『レイナの剣』に始まった第二部・竜騎士編の最後を飾る長編『金色の瞳』になる予定。
ちなみに、このタイトルは「こんじきのひとみ」です。
くれぐれも「きんいろ」と読まないように。
これまでで一番の大作になる予定…なんですが、実はまだストーリィがまとまっていません。
ちゃんと一話におさまるのかどうか、とっても不安。
いざ公開してみたら『金色の瞳・前編』とか、もっと悪いことに『金色の瞳・1』なんてことになってるかもしれませんが、そのときは「テメ〜は前○珠子かぁっっ?」とつっこんでくださいな(笑)。
それでは、また次回作でお会いしましょう。
一九九九年四月 北原樹恒
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創作館ふれ・ちせ
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