あとがき

 何故『ファイナルファンタジーX』で忙しいはずのこの時期に新作? 
 それもオリジナル読み切り?
 ……と、疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、まあ、色々と事情があるのです。詳しいことは省きますが、以前書いて未公開のままになっていた作品です。
 本っっっ当に久しぶりの、純粋な読み切り短編。二次創作でもコミックのノベライズでもない作品というと、『道々一号線物語』以来でしょうか。
 ちょっとホラーっぽい内容で、普段のキタハラらしからぬ話と感じるかもしれませんが、どちらかというとこれが私の本来の作風に近いかと思います。
 この作品、書いたのは昨年ですが、元ネタはもうずいぶん昔、私がまだ中学生だった頃のもの。つまり『光の王国』の元ネタよりもずっと古いわけです。当時はこんな感じの話をメインで考えてました。今のようにコメディやファンタジーを書くようになったのは、高校の後半からなのです。
 当時の私の創作は、小説ではなくてマンガがメインでしたが、中学時代からのネタ帳はすべて保管してあって、その中から「ちょっと手直しすれば今でも使えそうなネタ」ということで選ばれたのがコレ。
 キタハラらしからぬ……といいつつも「夢」が重要なキーワードになっているあたり、『光』や『たた少』とも通じる部分がありますね。

 さて、次の新作は……。
 オリジナルは『たたかう少女4 キャット・ファイト』を執筆中です。でもその前に『マリア様』の小ネタを公開する予定。新刊ネタじゃないですけど。
 それでは、また。

二○○一年八月 北原樹恒


目次に戻る

(C)Copyright 2000 Kitsune Kitahara All Rights Reserved.