あとがき


 お待たせしました。
 前作から一年と四ヶ月。百合好きにはいまだに根強い人気の『たたかう少女』、待望の新作です。
 ずいぶんと間が開いてしまいましたね。本当は、もっと早くに書こうと思っていたんですけど。でも『たたかう少女』の後、『光の王国』や『月羽根の少女』に注力していたもので。全国の彩樹ファンの皆さんには申し訳なく思います。
 そんなわけで今回は、まるまる彩樹の物語。番外編では出番がなかったアリアーナも、今回はしっかり登場しています。でも、今になって「誰か足りない…」と気付いたんですが、知内部長が名前だけで出番がないんですね。まあいいや。どうせこのシリーズ、男はオマケですから(笑)。
 さて今回、物語が前半と後半に分かれています。
 前半は彩樹が鬼畜っぷりを遺憾なく発揮。一姫のみならず、早苗や玲子までもが毒牙にかかって。ホントにこれを年齢制限なしで公開してもいいものやら(笑)。
 そして後半は、皆さん待望の彩樹×アリアーナなお話です。『光の王国』の奈子×由維や奈子×ファージと並んで、人気の高い百合カップル。
 でもこの二人って、絶対ラブラブな展開にはならないんですよね。愛情表現がストレートな『光』のキャラたちと違って、二人とも性格ひねくれてるから。他の二組と違って、受け攻めがはっきりしてないし、微妙な恋の駆け引き(?)が、描いてて楽しいカップルです。
 カップルといえば、一章に出てきた謎の女の子、結局正体不明のままにしてしまいました。でも別に、彩樹の姉の話を持ち出すためだけの単発キャラではないんですよ。ちゃんと次回にも登場予定です。とりあえず今は『ニセ翠』とでもお呼びください(笑)。
 姉の話をはじめとする彩樹の過去、これも肝心なところは書かずじまいでした。今回はっきりと書かなかった部分は、次回書くかもしれないし、もしかしたらこのままにしてしまうかもしれません。私としても書くのはちょっと辛いので…。
 とゆ〜ことで『たたかう少女』はまだ続きます。このシリーズは以前から、全三話と考えていたんですよ。だから次が完結編。もっとも、いつ書くかははっきりしてませんし、気が向けばさらに書き続けるかもしれませんけど。第三話のサブタイトルは、一応『反逆の少女たち』を予定。ホントはぜひとも第二話で使いたかったタイトルなんですけど(その理由がわかる人はいるかな?)、どうしても今回のエピソードを先に書かなきゃならなかったもので。
 第三話の前に、また短い番外編を書くかもしれません。『チョコレート娘2』みたいに、クリスマスとか、お正月とか、バレンタインのスペシャルとして。あと、早苗のロストバージンの話なんかも面白いかな(笑)。

 話は変わって、最近『N3』や『エンターテイメント小説連合』の人気投票に参加しています。おかげさまで『光の王国』は『エンターテイメント小説連合』の九九年十一月十五日〜二十五日の週間ランキングで一位となりました。投票してくれた皆さんに、心からお礼申し上げます。そして、まだ投票していない方はどうぞよろしく(笑)。(『N3』や『エンターテイメント小説連合』へのリンクは、『ふれ・ちせ』内にあります。各作品の目次ページとリンクページに)
 これからも皆さんの期待に応えて面白い小説を書いていきたいと思っていますので、どうぞ応援してください。

 ついでにもう一つ宣伝。
 皆さん、『金色のこびとさん工房』というHPはもう行ってみましたか?
 ここは最近開設された、宮上由貴さんの二次小説のページですが、これを書いている時点では『光の王国』二次小説専門ページとなっています。壊れ系で百合百合な作品が楽しめますので、ぜひ行ってみましょう。『ふれ・ちせ』のリンクページ、または『光の王国』の頂き物ページからリンクされています。


 またまた話は変わって…。
 この作品の執筆中に、付き合っていた女の子と別れました。
 理由はいろいろとあるのですが、直接の原因は、彼女から電話がかかってきたとき、私は執筆が佳境にさしかかっていたので、ひどく素っ気ない対応をしてすぐ切ってしまったことでしょう。
 私が、プライベートな時間の大半を、創作のために費やしているということを理解していない相手でしたから。
 創作活動と女の子と、どちらか一方だけを選ばなければならないとしたら、きっと私は創作の方を選んでしまうんでしょうね。
 とゆ〜わけで「それでもいいよ」という女性を募集中。札幌近郊にお住まいで二十歳以上の方。お酒好きならなお良し。今なら美味しいワインが飲める特典アリ(笑)。


 では最後に、これからの予定を…。
 いろいろと企画はあるのですが、とりあえず次回作は『光』の番外編『紅の花嫁(仮)』になると思います。主として『金色の瞳』で出番のなかった方々のお話。それとも、インタルード6の方が先かな。
 それと平行して進行中なのが、『光』の第一話『異界の戦士』の書き直し。あの作品は私が初めて書いたまっとうな(?)小説なので、今読むとあまりにも出来が悪くて…。
 その後が『光』の第三部。その他に新シリーズや単発の読み切りの企画もあります。
 あ、それから『月羽根の少女』の改訂版、別名『某新人賞で箸にも棒にもかからなかったバージョン(笑)』とゆ〜のがHP未公開ですので、そのうち掲載するかもしれません。
 では、これからも『創作館ふれ・ちせ』をよろしく。

一九九九年十二月 北原樹恒
kitsune@mb.infoweb.ne.jp
『創作館ふれ・ちせ』
http://plaza4.mbn.or.jp/~kamuychep/chiron/


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