「……まったく」
とんでもない夢を見た。
馬と、セックスするだなんて。
昨夜はご両親が留守ということで、上村くんの家に泊まったのだけれど、それで見た夢があれ。
大きなベッドの真ん中、上村くんとラッキーの間で目を覚まして、思わず溜息をついた。
シーツの、お尻の下のあたりに染みができている。あんな夢で興奮してしまった自分が嫌になる。
大きな馬に犯されて、めちゃくちゃにされてしまって。
なのに感じてしまうだなんて。
あんな夢を見たのも、全部上村くんのせいだ。
昨日、馬と人間とのエッチな動画をさんざん見せられて、その後は明け方近くまで、本当に足腰立たなくなるまでラッキーと上村くんの相手をさせられていたのだから。
既に夜は明けて、カーテンの隙間から白い光が射し込んでいたけれど、全然眠り足りない。全身が、特に腰がだるくて、とても起き上がれるような状態ではない。
さすがの上村くんも疲れたのか、私の隣で熟睡している。
昨夜はいったい、何回くらいしたのだろう。私は途中で何度も失神していたので、正確なところはわからない。片手の指では足りないことだけは確かだ。
ラッキーも上村くんも、本当に精力の塊だ。私も彼らとエッチするのは大好きだけれど、体力にはまるで自信がない。精力底なしの二人を相手にするのは大変だった。それに、上村くんが強要するアブノーマルな行為は、精神的な負担も大きい。
「まったく……」
私はもう一度溜息をついた。
「もうちょっと大切にしてよね。君の性癖に付き合える女子高生なんて、希少価値なんだから」
平和そうな上村くんの寝顔が、なんだか癪に障った。枕でもぶつけてやろうか……と考えて、ふと、もっといいことを思いついた。
エッチの後そのまま眠ってしまったから、上村くんも私も全裸である。私は髪を縛っていた細いリボンを解いて、上村くんのペニスの根本にしっかりと結びつけた。
いくら精力底なしの上村くんとはいえ、さすがに今は小さく、柔らかくなっている。そこにリボンを結んでおいたらどうなるだろう。
彼の、朝勃ちの時の膨張率はかなりのものだ。それはよく知っている。目を覚ました時、上村くんは孫悟空の苦しみを味わうことになるだろう。
私はいつも、痛いこと、苦しいこと、恥ずかしいことをたくさんされているのだ。たまに、このくらいの仕返しをしても罰は当たるまい。
悪戯の仕込みを終えて寝直そうとしたところで、いつの間にか目を覚ましていたラッキーと目が合った。私は人差し指を唇に当てる。
「しー、これはナイショね」
利口なラッキーは、私の企みを理解したのだろうか。悪戯っ子の表情を浮かべて、おとなしくその場に伏せた。
ラッキーに抱きつくようにして、私も横になる。ふわふわのラッキーの毛皮に裸で抱きつくと、本当に気持ちがいい。
今度は、ラッキーとエッチする夢を見れたらいいな。
そんなことを思いながら、もう一度眠りについた。
だけど。
昨夜のあれは、やっぱりインパクトが強すぎたらしい。
上村くんの悲鳴で目を覚ました時、私は馬のような巨体になったラッキーに貫かれる夢を見て、うなされ、悶えていたのだった。
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