あとがき


 こんにちは、北原樹恒です。
 久しぶりの、シリーズものではない読み切り『月羽根の少女』いかがでしたでしょうか?
 なんとゆ〜か、書いている本人も「背中がむず痒くなるような」話でした(笑)。
 はっきり言って、書いてて恥ずかしかったです。
 私の作品にしては珍しく、血塗れの戦闘シーンもなければ、女の子同士のからみもないし(爆)。
 いやホント、こ〜ゆ〜話をしらふで書くのは大変です。
 特に、第三夜の後半あたり。
 かえって、『殺意の女神』みたいな話の方がまだ照れずに書けますね(笑)。
 そんなわけで、この作品の1/3くらいは酒を飲みながら書きました。
 私はもともと酒好きですが、最近はワインにはまっています。
 いまのお気に入りは、ドイツのアイスヴァインやベーレンアウスレーゼ等の甘口の白と、ブルゴーニュの赤。
 週末ごとに一本ずつくらい消費しています。
 もう、ワイン代が大変で(笑)。

 ところで、この作品の原題は『羽少女』となってました。
 ハネショウジョ≠ニカタカナで書くと、まるでバッタかカマドウマの仲間みたい(笑)。
 それじゃあんまりなので『月羽根の少女』と改題したんです。
 そういえば結局、さおりの羽根の正体については最後まで明かされませんでしたね。
 別に忘れていたわけでも、考えていないわけでもないのですが、ストーリィの展開上、書かなければならない必然性がなかった、ということで。
 この作品のテーマは「羽根」ではなくて「十四歳の少年少女の純愛物語」ですから(笑)。羽根は単なる小道具のひとつ。

 読んでいてもあまり気付かないかもしれませんが、実はこの作品、舞台設定は近未来です。
 どの辺が近未来かというと、『オラトリオ・タングラム』や、『鉄拳3』が既にドリームキャストに移植されてるあたり(笑)。
 それにしても、早く『オラタン』と『ゲットバス』が移植されませんかね? そうしたらドリームキャスト買うのにな〜。

 では最後に、恒例の「今後の予定」ですが…
 次回作は、みなさんお待ちかね(?)、光の王国の第六話『銀砂の戦姫』を予定しています。
 第五話で出番のなかったファージやハルティも登場します。お楽しみに。
 公開時期は…まだ未定。(まだ書き始めてもいないんですよ)
 このあと、4コマ版『午後三時のTeaParty』の最終回も描かなきゃならないし。
 実は最近、小説と4コマまんがの二足のわらじが辛くなってきてます。
 でも、4コマを楽しみにしている読者もまだまだいますしね…。

 では、また次回作でお会いしましょう。

一九九九年一月 北原樹恒
kitsune@mb.infoweb.ne.jp
創作館ふれ・ちせ
http://plaza4.mbn.or.jp/~kamuychep/chiron/



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