以下は、『月羽根の少女 〜炎のたからもの〜』の執筆前に書いた原案のメモです。
これは完成版と異なり、『月羽根の少女』の正式な続編として考えたものなので、文体は三人称で、徹の出番もありました。
これを元に、より百合度を高めるため(笑)に徹の出番を完全に削除したものが、完成版の『炎のたからもの』となります。

【月羽根の少女・炎のたからもの(仮)】

《高田 美里:高等部の3年生》
 背は高め、髪は短く、ボーイッシュな美人。
 胸は大きい。



【夜の散歩】
・ひとりで、夜の散歩をしているさおり。
 さおりの紹介、月羽根について。
 このことを知っているのは、さおりの他はひとりだけ。
 クラスメイト…そして恋人の神山徹。
・怒ったような表情、BFの徹の姿はない。
 他愛のないケンカ
・倒れている人影、下に降りてみる。
 ボーイッシュな女の人、高校生か、大学生くらい?
 山歩きでもしたのか、服が汚れている。
・「大丈夫ですか?」
 「う…腹が…」
 「お腹、痛いんですか?」盲腸だろうか?
 お腹の虫が鳴る。
 「腹が減った…」
 牛乳とシュークリーム、がつがつと食べる美里。
 「とりあえず、これで少しは動けるかな…」
 (すこし? シュークリームを6個も食べて、少し?)
  そもそも、ひとりなのにシュークリームを6個も買ってきたさおりに
  言う資格はない。
 「あの…うちに来れば、もう少しまともなご飯もありますけど、いかがですか?」
 「ごちそうになるよ。あ、私は高田美里、白岩高の3年」
 「月城さおりです。中等部の二年の」
 「月城…ふぅん…」



【さおりの家、さおりと美里】
・母親の話
 美里は月城みさとのファン。



【学校で、クラスメイトと美里についての話】
・徹と目が合う。「ふん!」
 「ケンカでもしてるの?」
 「夫婦喧嘩は犬も食わないってね」
 「誰が夫婦よ!」
 



【翌日、手みやげを持ってやってくる美里】
・ケーキと、甘いワイン。
 酔っぱらうさおり。
 お風呂。(シャワー?)

・美里の、死んだ恋人の話。
 同じように山が好きで、ひとりで行った山で、足を滑らせて崖から落ちた。
 何よりも大切な存在。
 ・さおり:神山のことをそれだけ強く思えるだろうか?




【山火事】
・山火事のニュース
 イヤな予感にとらわれ、飛んでいくさおり。
 炎の前の美里。
 死ぬかどうか迷っている。
 「あんたどうやってここまで来たの?」
 「そんなことどうでもいい!」
 なかば無理やり連れ帰るさおり。
 泥だらけ、お風呂。
 抱きしめられて、背中にキスされる。
 思わず、羽根が出てしまう。
 呆然とするさおり、笑っている美里。
 「最初から、知ってたよ」

 ファーストキスを奪われる?



【美里が帰ったあと】
・さおり、ひとりで考えている。
 ケンカの理由なんて、他愛もないこと。
 だって、もうなぜケンカしてたのか思い出せないもの。
 もう○日もまともに顔を会わせていない。
 こんなに会いたいのに、神山は平気なの?

【徹の家】
・真夜中、家の窓、外から叩く。
 窓の外に浮いているさおり。
 ケンカのことはなにも言わず。
 徹を連れ出す。




【翌日】
・美里が百合であることが判明、
 徹とのケンカ。
 「私たち、一緒にお風呂も入った仲なんだから」
 「なんだって?」
 「…だって、知らなかったもん」
 「だったら月城、俺たちも一緒に風呂に入ろう!」
 さおりに殴られる。

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