らっきー・らてぃっしゅ・ぱーてぃ 2


「ラッキー、まずはお前が手本を見せてやれよ」
 上村くんに軽く背中を押されて、ラッキーが私の背後に回る。
「ひっ……ん、くぅんっ」
 鼻先が押しつけられる、ひんやりとした感触。続いて、長い大きな舌が陰唇を割って私の膣内に潜り込んでくる。
「あ……っ、ふっ……んんっ! くぅっ、ん……」
 お尻への刺激によってもう充分すぎるほどに濡れそぼっていたそこは、ラッキーの舌でかき混ぜられて、くちゅくちゅ、ぴちゃぴちゃといやらしい音を立てる。
 長くて、大きくて、とてもしなやかに蠢く舌。
 割れ目の隅々まで余すところなく舐めまわされ、膣の中深くにまで入ってくる。
 脊髄を貫くような快感に、絶え間なく甘い悲鳴をあげ続ける。
 妖しく蠢く器具にお尻を犯されながら、大型犬に秘所を舐めまわされる快感。舌全体でクリトリスを舐めあげられる時には全身が痙攣し、視界が真っ白に染まる。
 普通の女子高生ならけっして経験することのない、至上の快楽が私を包み込む。この気持ちよさを知らないクラスメイトたちが可哀想に思えてしまうほどだ。
 気持ちいい。
 本当に気持ちいい。
 だからこそ、もっと気持ちよくなりたい。
 自分からラッキーの鼻先にお尻を押しつけるようにして、小刻みに腰を振る。
 遙かな快楽の高みへと、一気に昇りつめていく。
「あっ……、あぁっ! ひぃゃっ……あぁぁっ! あぁぁぁ――っっ!!」
 最初の頂に達するのに、ほんのわずかな時間しか要しなかった。
 身体ががくがくと震え、上下の口が揃って涎を溢れさせる。
 上体を大きく仰け反らせて、快感にうち震える。やがて身体から力が抜け、腕は体重を支えられなくなって絨毯の上に突っ伏した。
 全身を弛緩させた私の上に、ラッキーがのしかかってくる。
 前脚が、私の腰に回される。
「……ね、来て……ラッキー。私の中に……来て」
 かなり激しい絶頂を迎えたばかりだというのに、本能に突き動かされるように甘い声で誘う。
 しかし誘うまでもなく、ラッキーは自分から激しく腰を降りはじめていた。毛皮の下から顔を覗かせたペニスが、お尻や内腿に当たるのを感じる。
 私も腰の位置を調整して、ラッキーを迎えに行く。
「ん……ぅんっ、……んっ、あぁっ! はぁぁぁぁ――っっ!!」
 叩きつけられるような衝撃。
 角度がぴったり合った瞬間、奥の奥まで一気に貫かれた。私のあそこはすっかり準備ができていたので、大きな肉茎をすんなりと受け入れることができた。
 ラッキーも私も、もうすっかり慣れたものだ。最初の頃こそ挿入に手こずることもあったけれど、今ではそんなことはない。ごく自然に結合することができる。
「ふぁ……っ、あぁっ、あっ……あぁんっ!」
 挿入と同時にはじまる、激しいピストン運動。
 私の中で、ラッキーが暴れている。
 擦れ合い、絡み合う濡れた粘膜。
 どんどん大きさを増していくラッキーの分身。
 ひと突きごとに、私は悲鳴をあげていた。
 長くて太いペニスが、膣壁全体を擦りあげる。すごい刺激だ。
 私は下半身に力を込めて、胎内にあるものを締めつける。
 それに抵抗するように、ラッキーの動きがさらに力強さを増した。
「あぁっ! あっ、はぁぁんっ! あぁっ! あぁぁっ!」
 膣の中で、ラッキーが大きさを増していく。
 いちばん深い部分までしっかりと届いて、お腹の中をいっぱいに満たして、内側から押し拡げていく。
 膨らみはじめた瘤が、割れ目に押しつけられる。
 上村くんが手を添えて、やや乱暴な手つきで私を拡げる。痛いくらいにまで拡げられたところで、私は自ら瘤を掴んでぐいっと押しつけた。
「んっ……、くふっ、んっ……んぅっ! んあぁぁぁ――っ!」
 一瞬、膣口が裂けそうなぎりぎりまで拡がって、大きな丸い塊が狭い入口を通り抜けた。
 その一瞬の痛みが、えもいわれぬほどに気持ちいい。
 限界まで拡がった膣を通り抜け、丸い瘤が私の中にすっぽりと収まった。そして、本格的に膨らんで膣壁を刺激しはじめる。
「あぁぁっ! はぁぁっ……んんっ! い……いいィっ!」
 痛い。
 けれど、すごくいい。
 よすぎるほどに、いい。
 この刺激こそ、私が欲しくてたまらないものだ。
 あまりの快感に、私は頭を激しく振って悶える。最近伸ばしはじめた髪がばさばさと揺れる。
 気持ち、いい。
 気持ち、よすぎる。
 気が狂いそうなほどに、いい。
 何度経験しても、この感覚に慣れることができない。むしろ、回数を重ねるごとに感度が増していくようにすら思えてしまう。
「あ……ぁぁあ……んくぅぅんっ」
 身体の内側から灼かれるような感覚。熱い精液が注ぎ込まれてくる。
 長大なペニスと大きな瘤が膣内を一分の隙もなく満たしているため、大量の精液はすべて子宮へ流れ込んでくる。
 この頃になると私はもう無我夢中で、理性的な思考などできなくなっている。ただただ、気の遠くなるような快楽に身を任せて、本能のままに腰を振るだけだ。
 何度も絶頂を迎える……なんて表現は控えめすぎるだろう。実際のところ、瘤が大きくなってから終わるまで、私はほとんどいきっぱなしなのだ。
 頭の中が真っ白になる。
 身体中の神経が過負荷に耐えかねて、灼き切れてしまいそう。
 そんな状態が、一時間近く続く。
 ようやく解放された頃にはヘトヘトになって、ただ朦朧とした状態で涙と涎と愛液を垂れ流しているのが常だった。



「や……ん、あ、だ……め……」
 混濁した意識の中に、ぴちゃぴちゃと湿った音が割り込んでくる。少し間を置いて、自分が舐められているのだと気がついた。
 その行為が、ようやく鎮まりかけていた私の身体をまた燃えあがらせる。
 ぐったりとしていた身体が反応しはじめるには、ほとんど時間を要しなかった。
 いつも、こう。
 ラッキーとの行為は肉体的にも精神的にもものすごく疲れることなのに、終わった後はむしろ普段よりも感度が増してしまっている。
 
 だけど――
 
 いま私を燃えあがらせているのは、ラッキーじゃない。舐められている時の感覚が微妙に違う。
 おや、と思って下半身に視線を向けると、ラッキーのお兄さんのエースの姿が目に映った。
 目が合うと、エースは舐めるのをやめて私の上にのしかかってくる。
「あ……や、そんな、すぐに……っ」
「もう、我慢できないってさ」
 犬と言葉を交わすことができる上村くんがそういって笑う。
 私にマウントしてきたエースが、激しく腰を振っている。それは敏感な部分を何度も刺激するのだけれど、慣れているラッキーと違って、なかなかうまく挿入できずにいるようだ。
「ほら、第二ラウンド開始だ」
「あぁぁっ! やぁっ! いやぁぁ――っっ!!」
 上村くんが手を添えて、エースを膣内へと導く。
 まったく休息を与えられずに二度目の挿入をされ、私は悲鳴をあげた。
 身体の中で、元気いっぱいの新たなペニスが暴れている。
 普段、ラッキーとの行為が終わった後は、上村くんとの第二ラウンドが始まるまでにひと息つくくらいのインターバルはもらえる。だけど今回は本当に休みなしでの連続挿入だった。
 しかも、犬と続けてするのは初めてのこと。
 上村くんの動きもかなり激しいけれど、エースはそれ以上だった。やっぱり獣と人間では動きが違う。
 本当に激しい、荒々しい動きだった。腰だけではなく全身でぶつかってくるような、膣奥を突き破られそうな勢いだ。
 ラッキーは今ではもう慣れているし、初体験の時も、それまでに私と精神的な交流もあったためか、私のことを気持ちよくしようという心遣いが感じられた。だけど初対面のエースは、ただ本能のままに自分の欲望をぶつけてくるようだった。
「ひぃっ、くぅんっ! あぁぁっ! ひぃぃぃっっ!! あぁぁ――――っっ!!」
 息が苦しい。
 意識が朦朧として、視界が暗くなる。
 酸素を貪ろうとだらしなく開いた口から、涎が糸を引いて滴り落ちている。
 エースは、私の膣内でどんどん大きくなっている。
 いつの間にか、私も自分からぐいぐいと腰を押しつけていた。
 苦しいのに。
 痛みと苦しさと気持ちよさとで、今にも失神しそうなのに。
 それでも身体は勝手に、さらなる快楽を貪ろうとしてしまう。
 腰を振るたびに、絶頂を迎えて悲鳴をあげてしまう。
 膣の入口すぐのところで、大きく成長していく瘤。
 子宮に注ぎ込まれる、大量の熱い精液。
 まさか、一日に二度も続けてこれを味わうことができるなんて。
 幸せすぎる。
 気持ちよすぎる。
「あ……が……あぁっ! ……ひゃぁぁっ!!」
「ほら、もっと腰使ってやれよ」
 上村くんの手に腰をつかまれ、乱暴に揺すられる。
「……っ! っっ!! ――――っっ!!」
 私は声にならない悲鳴をあげて、ベッドの上に突っ伏した。
 溢れ出した涎が、真白いシーツに染みを作る。
 下の口からも、いやらしい涎が滴り落ちている。
「……ぁ……あぁぁ……っっ!!」
 乱暴に顎をつかまれて、強引に上を向かされた。
 だらしなく開いた唇に、熱くて固い、ゴムの塊のようなものが押し込まれる。
 それは、もうすっかり大きくなったラッシーのペニス。
 私の口をいっぱいに満たす。
「ぅん……ンぐぅっ、ぅぅん……っ!」
 喉の奥まで届いて、気管が塞がれてしまう。
 それでも私は、舌と内頬でラッシーへの奉仕を開始した。
 相手がラッキーであれ上村くんであれ、口でしてあげるのは――あるいはさせられるのは――好きだった。
 二年前の初体験以来、さんざん仕込まれてきた口戯で相手を悦ばせるのは、私にとっても悦びだった。
 相手が気持ちよくなってくれるのはもちろん嬉しいけれど、それだけじゃない。
 私も、気持ちいい。
 女の子の口は、もうひとつの性器なのだ。
 ラッシーをよりいっそう気持ちよくさせてあげようと――そして自分も気持ちよくなろうと――精いっぱい頭を動かす。
 唇を、舌を、そして頬を酷使する。
 その動きが下半身にも伝わって、エースと自分自身にもさらなる刺激を与えてしまう。
 ひどい。
 もうめちゃくちゃだ。
 膣と、口を、二頭の大きな犬に犯されて。
 あまつさえ、お尻までいやらしい器具で貫かれて。
 普通に考えれば、学校では優等生で通っている十七歳の女の子がするようなことじゃない。
 だけどそれは、普通じゃないからこそ、めちゃくちゃに気持ちのいい行為だった。
 息もできないくらいに苦しい。
 お尻だってあそこだって、大きなものを挿入されて痛いくらい。
 だけど、だからこそ気持ちがいい。
 舌も、腰も、私の意志とは無関係に、動きをどんどん大きく、そして速くしていく。
「んっ……うぅっ……んっ……ぐっ! ぅぅ……っ」
 喉を貫かれて、込みあげてくる吐き気を堪えながら舌を絡める。
 気持ちよすぎて脱力しそうになる括約筋に、精いっぱい力を込める。
 涙が溢れてきた。
 苦しいのに。
 気が狂いそうなのに。
 早く終わって欲しいのに。
 だけどやっぱり、心のどこかでいつまでもこうしていたいと想ってしまっている。
 そんな相反する感情の中で、私は何度も何度も絶頂に達していた。



 エースは、慣れているラッキーよりはいくぶん早く終わったようだ。
 それとも、意識が朦朧としている私の時間感覚が狂っているだけかもしれない。
 膣を満たしていたものが引き抜かれ、大きく息をつく。
 疲れた。
 もう眠ってしまいそう。
 だけど、まだ終わりじゃない。
 上村くんは休息など与えてくれず、なかば失神しかけている私を無理やり起こすと、ラッシーを膣内に導いてきた。
「……んぅ……あ……ぁ……えぇっ!?」
 前の二頭と、挿入ってくる時の感覚が違う。
 その違和感に、飛びかけていた意識がはっきりする。
 大変なことに気がついた。
「……ちょ……ちょっと待って上村くん! ……やぁっ! だ、めぇっ!! あ……あぁぁんっ!!」
 ……太い。
 すごく、太い。
 太くて、長い。
 とても大きなものが、私の膣内に入ってくる。
 ――そう。
 膣内に受け入れてから本格的に大きくなったラッキーやエースの時とは違い、ずっと口で奉仕してきたラッシーのペニスは、もうすっかり大きくなりきっていたのだ。
 もちろん、それは瘤についても例外ではない。
「……だ……だめっ! だめぇぇっ!! むっ……無理っ、だっ……て! やっ……い、たぃ……いやぁぁっっ!!」
 いつも、瘤が大きくなりきる前に挿入している。根元まですっかり受け入れた後で、大きく膨らんだ瘤が膣口を塞ぐのだ。
 そうでなければ、とても私の中には入らない。いっぱいに膨らんだ瘤は、私の膣口のサイズを超えている。
 夏以来、ラッキーと上村くんに毎日のように犯され続けている私だけれど、体格が小柄なこともあって、上村くんがいうには私のあそこはかなり狭い方で、締まりもいいのだそうだ。
 だから、男性の握り拳よりはいくらか小さい程度、というサイズの瘤をすんなり受け入れられるほどには膣口は拡がらない。
 なのに――
 上村くんは、瘤を強引に挿れようとしている。
 私の割れ目を、指で痛いくらいに拡げて。
 大きなゴムボールのような瘤を、力いっぱいに押しつけてくる。
 膣の粘膜が、無理やり拡げられている。びりびりとした痛みが走り、膣口が悲鳴をあげている。
 ミチミチと肉が引きちぎられそうな音を立てている。
「い……痛い痛い痛いぃっ! や……だっ、やめてぇっ! いぃ……っ、さ、裂けちゃうぅっっ!!」
 鳴いて懇願しても、上村くんはやめてくれない。
 むしろ、瘤を押し込もうとする手にいっそうの力を込めてくる。
 本当に、いつ裂けてしまってもおかしくないくらい。
「ぐぅ……ぅっ、ぎ……ぃぃっ! んぎゃぅぅっ! い……ひぃぃぃ……いやぁぁぁ――――っっ!!」
 びりっ、と。
 一瞬、今までとは違った激痛が全身を貫いた。
 肺の中の空気をすべて吐き出して絶叫する。
 涙が溢れ出す。
「あぁっ! あぁぁっ! だっだめぇぇ――っ! あぁぁ――――っっ!」
 大きな塊が、膣内に押し込まれた。
 痛い。
 痛い。
 本当に泣くほど痛い。
 いつもの、ただ拡げられるだけの痛みじゃなくて、出血を伴うような、ずきずき、びりびりとした痛み。
 この、感覚――
 ふと思い出した。二年前の、処女喪失時の痛みに似ている。
 あれよりももっと痛いけれど、同じ系統の痛み。
 処女の証を大きな肉棒で引き裂かれた、あの時の痛み。
 だとすると、本当に少し裂けてしまったのかもしれない。
「あぁ……ばかぁ……あっ! 痛い……よぉ……っ」
 痛みで涙が止まらない。
 だけど……
 だけど。
 あの一瞬、私は確かに達していた。
 痛いのに、それが本当に気持ちよかった。
 やだ、もう!
 ばか! バカ! 莫迦! 上村くんの莫迦!
 こんなに痛くて、ひどいことをするなんて。
 なのに、それで感じてしまうだなんて。
 私がこんなにマゾになったのも、全部上村くんのせいだ。
 痛みと、それがもたらす快感のために、意識が遠くなる。
 暗くなっていく視界の片隅で、ちらりと上村くんを見あげる。
 私が痛くて泣いているのに、上村くんは楽しそうに笑っていた。
「あそこから血を流して犯されてる女の子って、バージンみたいでなんか興奮するな」
 ……なんてことをいっている。
 ホントに、ひどい人。
 ……なのに、嫌いにはなれない。
「……バカぁ」
 それだけつぶやいて、私は一度、意識を失った。
 



 立て続けの、苦しいほどの痛みと快楽。
 意識を失ったのはある意味救いだったのかもしれないけれど、その安息の時間も長くは続かなかった。
「ひゃう……っ、ひゃぅぅんっ!!」
 下半身から突き上げてくるような快楽によって、失神という平穏が破られてしまう。
 目を開けると、ラッキーが私の秘所を舐めていた。
 だけどそれは、行為の後始末で綺麗にしてくれているという舐め方ではない。
 むしろ、逆。
 それはまるで行為の前の、前戯としての激しい舐め方。
 そう気づくのと同時に、ラッキーの身体が覆いかぶさってくる。
 これは驚きだった。
 いつも、ラッキーとセックスするのは日に一度だけ。一回の時間が長い分、人間の男の子のように立て続けに何度も求めてきたりはしない。
 だけど今日は事情が違う。
 ラッキーとの行為が終わった後、私は続けてエースとラッシーと交わっていて、ラッキーにとっては回復する時間があったのだろう。あるいは兄弟の行為を目の当たりにすることで、また興奮してしまったのかもしれない。
「いやぁっ! はぁっ、あぁぁっっ!! あっはぁぁっ!!」
 一度目と変わらない激しさで、機関銃のように腰を打ちつけてくるラッキー。
 私は先ほどのラッシーとの行為のために、少し……いや、かなり痛い。
 痛い……のに、やっぱりそれ以上に気持ちいい。
 痛みに涙を浮かべつつも、腰を振ってしまう私。
 既に三頭を相手にしてもうくたくたなのに、それでも感じてしまう。腰が勝手に動いてしまう。
 いっそ気を失えたら楽になれるのに……と思いつつも、こんなに気持ちがいいのだから失神なんかしていたらもったいないとも思ってしまう。
 それにしても。
 ラッキーが二回目を求めてきたということは、この後、エースやラッシーも……なのだろうか。
 それはさすがに無理じゃないかという気がする。
 どう考えても私の身体が受け入れられる限界を超えている。
 なのに……
 やっぱり、心の奥底ではそれを期待してしまうのだった。


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